吉田秀和全集１９ 音楽の時間

聴くべきポイントを滋味あふれる文章で綴ったディスク評と音楽会批評に加えて、音楽はもとより文学、美術へと、新しい批評スタイルの確立を目指して書きつづけられる「音楽展望」を併録。

白水社の「吉田秀和全集」 (初期の巻は新装復刊されたため入手可能です)

標柱音楽思考の道しるべ
Ｊａｌｏｎｓ（ｐｏｕｒ ｕｎｅ ｄｅ´ｃｅｎｎｉｅ）．

西欧／現代／音楽を貫く思考の結晶。マーラー、ドビュッシー、ストラヴィンスキーなどの作品分析をまじえながら、主題、形式、素材、技法、変奏をはじめ、作曲家の責任と偶然の誘惑との間の矛盾、理念と現実の関係など、創作・演奏・聴取をめぐる究極のテーマに取り組んだ、10年に及ぶ講義の集成。

理想の室内オ-ケストラとは！
水戸室内管弦楽団での実験と成就

文化を育てるという理想に燃えた地方都市の新たな試みとして、1990年水戸芸術館が誕生。

館長として吉田秀和が就任、長い評論活動中にあたためてた「理想のオーケストラ」を実現させるべく創設したのが、小澤征爾の指導する水戸室内管弦楽団である。その10年の活動を追うとともに、様々な角度から検証する。

極私的モダン・ジャズ・ドラマー論

五線譜の薔薇
音楽史を彩る女性たち

吉田秀和作曲家論集
６ Ｊ・Ｓ・バッハ、ハイドン

日本を代表する音楽評論家がこれまでに記した原稿を再構成、作曲家別にまとめ直したシリーズ全６巻の最終巻。

それぞれの作曲と作品と演奏を中心に説いたもので、名曲と名演の紹介としても役立つ。この間では、『音楽の根本にいちばん近い』J.S.バッハと、『慰めの音楽』ハイドンを鋭く豊かに解き明かす。

ギュンタ-・ヴァント Ｇｕ¨ｎｔｅｒ Ｗａｎｄ．
音楽への孤高の奉仕と不断の闘い

2001年９月の圧倒的な来日公演でファンを虜にし、2002年2月14日に惜しまれつつ急逝したドイツの大指揮者、ギュンター・ヴァントの待望の評伝。

ギュンターヴァントがいかにして音楽への道を歩み、そのキャリアを築いていったかを克明に辿ると同時に、その音楽への一貫した真摯な姿勢をも語る。ディスコグラフィ付。

モ-ツァルトの音符たち
池辺晋一郎の「新モ−ツァルト考」

学者の著述とも楽曲分析の本とも違う、人気作曲家・池辺晋一郎ならではの切り口、語り口でモーツァルトの名曲のすばらしさを楽しくわかりやすく紹介。

“その人生からではなく、音符から作曲家を考察する”という姿勢はこの本においても変わらない。『バッハの音符たち』の続編。「音楽の友」誌に連載していたものがまとめられたものです。

ピアノの巨匠たちとともに 増補版
Ｍｙ ｌｉｆｅ ｗｉｔｈ ｔｈｅ ｇｒｅａｔ ｐｉａｎｉｓｔｓ．

調律の神様といわれ、世界的に尊敬されている巨匠技術師フランツ・モアが、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、ギレリス、クライバーンら名ピアニストとの親交を通し、彼らの知られざるエピソード、人柄・素顔を伝える。

好評だった94年発刊の旧版に、新たに「グレン・グールド」の章を加えた増補版。

音楽の伝説
火の鳥になる１６分前に読む本

手塚治虫マンガ音楽館

音楽のパトグラフィ-
危機的状況における大音楽家

ベートーヴェン
ピアノ・ソナタの
構築と分析演
Thematic patterns
in sonatas of Beethoven.

ピアノ演奏芸術
Об искусстве
фортепианной игры．
ある教育者の手記

能の囃子と演出

風を聴く音を聴く
作曲家がめぐる音宇宙

回想のフォーレ
Au piano avec Gabriel Faure´.
ピアノ曲をめぐって

音楽の神童たち 上
Ｍｕｓｉｃａｌ ｐｒｏｄｉｇｉｅｓ．
ピアノ曲をめぐって